VVVF名鑑

静岡鉄道

A3000形

最終更新日:2020.4.19

 1000形以来43年ぶりの新型車両として、2015年に登場しました。車体には総合車両製作所のsustinaが用いられ、同時期登場のE235系と近い構造となっています。一方の機器類には制御装置・主電動機・駆動装置・補助電源装置・集電装置等、東洋電機製造製のものがふんだんに使用されています。2024年までに全12編成が出揃い、1000形を置き換える予定です。

音声ファイル

解析画面

加速
減速
VVVF RG6033-A-M(1C4M2群)
東洋2レベルIGBT(600V・4極IM用)
登場時期 2015年
パターン Y2I-1C 非同期-9P-1P
収録のしやすさ タイプ: 標準
範囲: ★★★
音質: ★★★

 A3000形のVVVF音です。すべりの小さい主電動機を使用しているせいか、あるいは加速度が低いせいか同期モードに入るタイミングがかなり遅いように感じられますが、実際は京成3000形ソフト更新車等と同じタイミングのようです。
 A3000形はPWM遷移のパターンこそオーソドックスな東洋2レベルIGBTそのものですが、細かい点に着目すると特異な部分がいくつかみられます。まず、他の東洋IGBTでは一般的な「ピコッ!」という音では起動せず、いきなりキャリア周波数1050Hzで始動します。どうやらトルク制御において、PGとPGセンサレスを併用した『ハイブリッドベクトル制御』[1]を用いているようで、その関係かと思われます。また、ノッチオフ時大半の東洋2レベルIGBT車は9Pや非同期まで入るものの、基本的には1Pで途切れるようです(これはOsaka Metro200系でもみられる特徴ではあります)。他にも、減速時9Pに切り替わるインバータ周波数がそこまで高くなかったり、停止時音量が大きくならなかったりと、全体的に東洋の"クセ"が弱まっている印象です。
 ちなみに、営業投入前の試運転時にはキャリア周波数を何パターンか変更して走行していたようです(YouTubeに、1050Hz以外の2通りのパターンで試験しているときに撮影された動画がアップロードされていることを確認しております)。結局、一般的な1050Hzが採用されましたね。

[1]東洋電機技報 第140号より